2026年10月29日

こんにちは。城東タイガースマイル歯科・矯正歯科、院長の永田です。
「歯が痛いけれど、妊娠中だから治療はやめておいた方がいい?」
「麻酔やレントゲンが、赤ちゃんに影響しないか心配」
妊娠中は、普段なら気にならないことも不安になりますよね。
まずお伝えしたいのは、妊娠中でも歯科の受診や、状態に応じた治療は可能だということです。出産まで一律に我慢する必要はありません。妊娠週数や体調、お口の状態を確認しながら、治療する内容と時期を考えます。
■ 妊娠中は、歯ぐきやお口の環境が変わりやすい
妊娠中はホルモンバランスの変化によって、歯ぐきに炎症や出血が起こりやすくなります。
さらに、つわりで歯ブラシを入れにくくなったり、一度に食べられず食事の回数が増えたりすると、普段と同じケアが難しくなることもあります。
「今までと同じように磨いているのに、血が出る」
「口の中がねばついて気持ち悪い」
こうした変化があっても、自分の磨き方だけが悪いと思わなくて大丈夫です。ただ、出血を妊娠中だから仕方ないと決めつけず、歯ぐきの状態を確認しておきましょう。
なお、赤ちゃんにカルシウムを取られることで、お母さんの歯がもろくなるわけではありません。妊娠に伴う生活やお口の環境の変化に合わせたケアが大切です。
■ 歯科治療を受けるなら、いつがいい?
急ぎではない治療は、つわりが落ち着き、比較的体調が安定する妊娠中期に計画することが多くなります。
ただし、「安定期になるまで受診してはいけない」という意味ではありません。
強い痛みがある、歯ぐきや顔が腫れている、食事や睡眠に支障が出ている場合は、妊娠初期や後期でも早めにご相談ください。必要な処置を検討し、状況によっては産婦人科の先生とも相談します。
反対に、急いで行う必要のない処置は、出産後に進める場合もあります。妊娠週数だけで決めず、今の体調と治療の必要性を見て判断します。
■ 麻酔は使っても大丈夫?
歯科治療で使う局所麻酔は、妊娠中でも必要に応じて使用できます。薬剤の種類や量、持病などを確認したうえで判断します。
「赤ちゃんのために、麻酔なしで痛みを我慢しよう」と考える必要はありません。強い痛みや緊張を避けることも、治療中の負担を減らすために大切です。
過去に麻酔で気分が悪くなったことや、動悸が出た経験があれば、受診時にお知らせください。
■ レントゲンや、痛み止めが心配なときは
歯科のレントゲンはお口の周囲を撮影するため、通常の歯科撮影による胎児への被ばくは非常に少ないとされています。
ただし、必要性を確認せずに撮影するものではありません。何を調べるための検査なのか、今撮影する必要があるのかを判断します。妊娠中、または妊娠の可能性がある場合は、撮影前に必ずお伝えください。
痛み止めや抗菌薬も、妊娠週数や体調を踏まえて選びます。以前処方された残りの薬や、市販薬を自己判断で使うことは避けましょう。服用中のお薬は、お薬手帳などで確認できるようにしていただくと助かります。
■ つわりで磨けない日は、できることから
つわりがある時期に、毎回きちんと磨くのは大変です。まずは、気分が落ち着く時間に、磨ける部分から少しずつケアしてください。
ヘッドの小さな歯ブラシに替える、香りや味が負担になる歯磨き剤を避ける、といった工夫で磨きやすくなることもあります。
どうしても歯ブラシを入れられないときは、水で口をゆすぐことから始めましょう。ただし、うがいだけでは歯垢を十分に落とせないため、体調がよいタイミングで歯磨きを補うことが大切です。
食事についても、つわりの中で無理に回数を減らす必要はありません。食べられるものを確保しながら、甘い飲み物を長時間飲み続ける習慣など、変えられるところから見直しましょう。
■ 受診時には、妊娠週数と体調をお伝えください
ご来院の際は、母子健康手帳とお薬手帳をお持ちいただき、妊娠週数、出産予定日、産婦人科で受けている注意事項をお知らせください。
椅子を倒した姿勢がつらい、途中で休みたい、においで気分が悪くなる。そんなことも遠慮なくお伝えください。体調に合わせて姿勢や診療時間を調整します。
城東区・鶴見区・今福鶴見周辺で、妊娠中のお口のことで気になることがあれば、城東タイガースマイル歯科・矯正歯科へご相談ください。
「今、治療できるのかを聞きたい」だけでも大丈夫です。不安を抱えたまま我慢せず、まずは一緒にお口の状態を確認しましょう。